私の世代はちょうどパンクとNWOHMにも洗礼を受けた世代です。学生時代、別の学校に行った友達はパンクが好きでよくパンクファッションに身を包み、うちに遊びに来てました。あの片田舎であの時代、そういう格好をするのは、かなり勇気がいったと思います。私はイメージ？が過激過ぎないクラッシュやポリスのファンでした。（ポリスはパンクじゃないけど？）

多分、友達はダムドかピストルズのファンだったんじゃないかと思いますが、ツェッペリンやシン・リジィをましてやAORを聴いてる私を否定することなく遊びに来て音楽を聴いてました。でもあの頃パンクファッションに身を包む何か異質な若者（当時の田舎は）といういでたちを私は真似できませんでした。

多分、彼はそういう過激な姿を私にだけ見せることによって心の均衡を保ってたのでしょう。他に「パンクが好きだ」なんて奴、田舎にはいないですから。私の家に来るときも裏の線路か？田んぼの畦道から来たのでしょう。いや、人が見当たらない時間を見計らって来てたのかも知れません。そういう時代のそういう場所でした。

私も人にパンクが好きだなんて言ったことはありません、というか言えませんでした。当時、ロッキンfではクラッシュやポリスを押してましたが、他の雑誌に書いてあった「演奏がヘタクソな音楽パンク！」って記事に、思ってなかったのけど引け目を感じてました。アンディサマーズの上手さなんか、幼い私には分かりませんでした。ポリスはパンクじゃないけどね。

でもザ・クラッシュのロンドン・コーリングが、ベストヒットUSAか？何かの番組で紹介されたことチャートに入ったことで世の中に認められたんだと思ってました。（ベストヒットUSAでちゃんと特集があったのは多分、コンバット・ロックの頃？）

ある日、意地悪な同級生に何聴いてんの？と訊かれ「クラッシュのロンドン・コーリング」と言えませんでした。私はレコードは町の小さなレコード屋で買ってました。そいつはなぜか？私の買ったレコードとかを知っていました。前も誰にも言っていないのに「〇〇のレコードどうだったんだよ」と訊かれたことがありました。おまえはKGBか？多分そのレコード屋と繋がりがあったのかも知れません。

「何それ？なんでそんなん聴いてんの！」とバカにされるのが嫌で黙ってしまいました。もう別のことで敵対されてたので関わりたくありませんでした。私はバカにされていたんだと思います。多分ジェフ・ベックのレコードを買ってるのも知ってて「お前ごときがジェフ・ベックを聴くんじゃない」といったところでしょうか？「ジェフ・ベックの次はクラッシュかよ」といったところでしょうか？今では考えられないことです。私は田舎が嫌いでした。景色や山や河は素晴らしかったけど人間は最悪でした。結構ガン無視されてた時期も敵対されてた時期もありました。

そしてそいつの好きなミュージシャンはキッスでした。それ以後、私はKISSが大っ嫌いになりました。私は、そいつに「顔を隠しオモチャみたいなバンド、子供騙しのミュージシャン、偽物じゃないか！」と当時、言いたかったけど言えませんでした。これ以上バカにされるのが嫌で黙ってしまいました。私は都会で生まれ半分は都会で育ちました。街は公害が当たり前で最悪の環境でした。人間がどうだったかは分かりません。都会の子供達もこんな感じだったのでしょうか？
　
皮肉なことに、卒業して都会に舞い戻って、仲良くなったギタリストが、大のKISS好きでした。その頃テクニック志向のギタリストが流行り出した頃でした。私はパンクのことでバカにされたこともKISSが大っ嫌いなことも飲み込んで彼との音楽の付き合いを始めました。彼が、KISSのエース・フレーリーのことを言うたび、嫌な気分になりましたが、そんな素ぶりは見せず「いいよね」と言いながら薄ら笑い？引きつり笑い？を浮かべてました。おかしなもので、一旦そのミュージシャンが嫌いになるとギターリフさえ「演歌みたいなダサいリフ」と心から思ってしまうのです。レコード聴かされるたび、リフを弾いて来るたび吐き気がしました。

ところが、エディ・ヴァンヘイレンが、KISSに入りたいと言ったり、ジーン・シモンズと仲が良かったとかあとで噂を聞くと、これまた不思議、あの田舎くさい「演歌みたいなダサいリフ」と思ってた曲が、吐き気もなしに普通に聴けたりするもんです。

話しが脱線してしまいましたが、今でも誰かに好きな音楽は？って訊かれるとパンクは入れません。殆どの場合ホワイト・ブルースと言います。クラッシュが好きだとは言いません。いまさらパンクが好きですと言ってバカにされる時代でも場所でもないのに、学生の頃にバカにされた記憶が蘇って言い出せません。

「The Clash London Calling」は当時、いちばんポップで、ごく普通の人たちでも聴くはずと思ってたアルバム、こんなにポップなのに1980年の田舎町では認めてもらえなかったアルバム、ビートルズやローリング・ストーンズなみにポップなアルバムなのに・・・
なんでオレ、クラッシュのレコードを買ってバカにされなきゃいけなかったのだろう？

追記
これには続きがあって、ガン無視した奴らの仲間が、急にギタリストがいなくなってバックでエレキを弾いて欲しいと頼んできた。曲を聴くと日本の有名スタジオミュージシャンが歌謡曲でちょっとだけハードなギターを弾いてる有名曲だった。まあ言えばフォーク歌手が歌うロックンロールみたいな簡単な曲だった。数日で完璧にして弾いてやったけどやらなきゃよかった。おだてるのはその場限りであとは無視。終わったあとは私はそこに居なかった。透明な人間になっていた。その後日本の音楽、日本のスタジオミュージシャンは大っ嫌いになりましたとさ。これもだいぶ後に覆るんだけどね。











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SONYという企業は嫌いなのに、また買ってしまったSonyのヘッドフォンMDR-1RBT MK2、結局うちのヘッドフォンはソニーばかり。正直、音も性能も他のメーカーの方が良い製品は沢山あるのに、それも廃盤のMDR-1RBT MK2を買うと情けない。SONY WH-1000XM4の中古もあったけれど何故か音が、MDR-1RBT MK2より自然ではなかった。慣れの問題か？それにiPhoneはLDACに対応していません。

LDACに対応してないならMDR-1RBT MK2の方が安いし音が好みだった。オーディオテクニカに乗り換えようと思ったけど、若い頃から洗脳されてしまった、あのゆっくり絞り出すような柔らかい出音が好みになってしまって逃れられません。いや単にダイレクトじゃないってことか？製品としてダメじゃん！本当はSONY WH-1000XM4が欲しかったけどiPhoneと別USB-DAC持ちなんてやだし・・・

そしてジジイの耳ではノイズキャンセリングによる音質変化は分からないはずなのに、何か違った。切っても何かが違う。ONY WH-1000XM4、それも慣れの問題か？パッドもちょっと硬いし値段も高いしね。次ヘッドフォンが欲しくなったら別のメーカーにしたい。オーディオ関連でソニーなんて今はカッコ悪いような気がするから。持ってることがちょっと恥ずかしい。なんでこんなイメージになっちゃったんだろう。昔ジョブズだってソニーを褒めてたのに。多分ゲームと保険のせいなのかも？

ちなみにMDR-1RBT MK2を中古で探すと私が買った値段より、かなり安い値段で取引しててビックリです。その値段だったら買いです。私はソニーに洗脳されてるから、音は最高です。ただMDR-1RBT MK2ももう古いからちょっと劣化しつつあるのかなっと、それでも結構綺麗な個体でしたが、ヘッドフォンカバーを買って付けてみました。寝る時にヘッドフォンをしても気にならない素材で出来てました。

どうせならSONYのロゴも隠れてくれたら良かったのに。ロゴが隠れるなら外でも恥ずかしくないかもです。appleお薦めのbeatsのヘッドフォン、見かけと大きさは良いけど音がイマイチだから中身がSonyで外側がbeatsのヘッドフォン、着ぐるみみたいにできればいいのに。Sonyとbeatsが合併してBeatsony（ビーツニィ）にしてヘッドフォン作ればいいのに。名前はBeaTony（ビートニー）でもいいよ！Sはいらないよね。なんてね。SONY、ゲームと保険を捨ててまたカッコいい会社にならないかな？

まーカッコよくなっても、あのビルで私にしたことは忘れないけど、カッコいいなら買うよ！

追記
Sony MDR-1RBT MK2はAAC・aptXのbluetooth接続で聴く場合、音楽再生時の音質モードを切り換えておかなければなりません。デフォルトは標準モード（SBCの高音質モード）になっています。iPhoneで聴くなら切り替えなければ！設定方法は、下の画像をみるかリンクをクリックして。https://helpguide.sony.net/mdr/1rbt/v1/jp/contents/04/01/04/04.html





















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貸しレコード屋「黎紅堂（れいこうどう）」憶えてますか？1980年代です。私の住んでる駅には、貸しレコード「友＆愛」がありました。そこではジャズ/フュージュン系が結構揃っていてチックコリアやハービーハンコックとかよく借りてカセットテープにダビングしてました。メインストリームのジャズも結構あったのですが、借りてたのはオスカーピーターソンやウエスモンゴメリーでした。当時は若かったので良さが分からず後期のウエスにがっかりした覚えがあります。「失敗したー」と思ってました。300円が当時はでかかったのです。のちにフルハウスやボスギターで挽回しましたが、いまでは後期も悪くない。

学生の頃にハマりだしたハードロック関連は、働き出してからデフレパードのフォトグラフが大ヒットするまでは、もうダサいと感じてました。ヴァンヘイレンももう霞んでいて唯一TOTOの面々が参加してる当時は洒落たミュージシャンのレコードを探しまくってました。いまはそれがダサいと感じますが、そのダサさの気持ち悪さが気持ちよくて紙ジャケCDを探してますが・・・

で、80年代にSonyのウォークマン音楽を聴きながら隣町まで散歩してたらの大通り沿いに「黎紅堂（れいこうどう）」という貸しレコード屋を見つけました。「おー店内が綺麗だ！煤けたボロアパートみたいな「友＆愛」とはえらい違うなぁ」と思いながら店内のNew Release棚を物色してると「あれっエディヴァンヘイレンの若い頃？となり誰？」みたいなジャケットを見つけました。Stone Fury – Let Them Talkです。とりあえずエディみたいなルックスのジャケットに惹かれてその日に会員になって借りてみました。

NWOBHM（ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル）といえば、時代は、デフレパードのおかげなのか？世の中がハードロックやメタルに寛容になって来てて、以前はパンクファッション？がやっと認知されたぐらいでそれを崩した？綺麗にした？メタルファッション？も原宿や新宿で見かけるようになりました。たぶんバンドをやってない人達込みです。（Stone Furyは、アメリカとドイツだけどね）

そういえばサークルの集まりでXの連中が目の前に座った時「なんだ！このピンクの逆立てた髪の毛は？こんなんいいのか？」とその頃に憧れたフィル・コリンのように金髪にしたかった私は、心の中で「羨ましい。いいなぁオレも会社員じゃなきゃやりたいなぁ」とひがんでました。働いてる私はロン毛で茶髪にするぐらいが限界でした。今と違って80年代初期というのは、サラリーマンがそんな風貌をすることは許されませんでした。私は会社の先輩に「まさか？おまえ全共闘じゃないだろうな？」と小声で忠告されました。大会社では、まだ社員または親が元全共闘か？そうじゃないか？を秘密裏に調べてチクるのが、まだかろうじて残ってる時代でした。（ホントです。）

話しは戻ってStone Fury の Let Them Talk、帰って聴いてみるとギターソロは殆ど無いわ、なんかシャレオツなループにシンセのアルペジオ、異国情緒？（結局ツェッペリン？）な雰囲気にロバート・プラントを若返りさせたようなボーカル、まったくハードロックやメタルとかけ離れたものでした。ルックスでエディを期待したが、まだメタルに興味がいかない私にはちょうどよかった。音的にかなりハマりました。（数年後、１stアルバムの存在を知って聴いてレベルが低すぎてがっかりしましたが・・発展途上中だったんですね。サウンドはまぁまぁでしたそれが救いでしたが・・・）

２枚目の Let Them Talkこのアルバムは良かった。多分レコーディングメンバーが良かった。ドラムはお馴染みのヴィニー・カリウタ、キーボードはアラン・パスクァ、そうですアラン・ホールズワース関連じゃないですか！そしてプロデューサーはカントリー系のリチャード・ランディスでこりゃ洗練されるわけだ。カントリー系は日本人が考えるカントリーではありません。正直下手なジャズフュージュンよりコードが洗練されてるミュージシャンが多い。ラリーカールトンもナッシュビルに引っ越したしね。こりゃいいと思いきや次のアルバムはありませんでした。昔の夜中のサントリーのCM？のような音楽は、売れなかったんですね。残念。

ボーカルのレニーウルフは数年後に先祖返りした批判アルバムが大ヒットしたみたいですが、その頃にはハードロックやメタルに興味が無くなってたので聴きませんでした。数年後後輩が、ボンジョビがいい！ボンジョビがいい！とうるさくて「ボンジョビ？何言ってんの？もう古い昔の人じゃん」と思ってたら若い奴らに流行ってるらしく聴いたらハードロックやメタルじゃなくなってました。

強いて言うならブルーススプリングスティーンのハード版みたいになってて「？」でしたが、今でもボンジョビが残ってるのは方向転換して良かったということでしょうか？それもだいぶ何十年も昔のことです。私はいまさら聴きませんが、リッチーの声は好きでしたよ。

で、Stone Fury – Let Them Talk、1990年代と2000年以降に再発？海賊版？をディスクユニオンで見たことがあって通り過ぎてしまいました。とっくに興味が失せてたのですが、最近レッド・ツェッペリン関連をよく聴いていてロバート・プラントが、デヴィッド・カヴァーデルを批判してる記事を見てバブル-ホワイトスネイクをちょっと聴いてみて「確か？アイディアもポスプロもストーンフューリーの方が良かったよな？」っていうことでCDが欲しくなってしまいました。これが良い状態のCDが、なかなかなくて、やっと買うことができました。

懐かしい、とりあえずレッド・ツェッペリン関連を集めて聴こうと思います。ドレッド・ツェッペリンとか？CDまでは買うことはないでしょう。やっぱり媒体で残したいのは本家だけかもしれない。レッド・ツェッペリンは「聖なる館」がいちばん好きだったなぁ。ジャケットもカッコよかったし内開きもカッコよかった。やっぱりオリジナルに勝るものはない。ヴァンヘイレンだってツェッペリンの進化版だったしそのまま突っ走って欲しかった。

ヴァンヘイレンは、途中フォリナーが何十％か入っちゃってたけど、元を正せばツェッペリンのアメリカ版後継者だったはず。だから本物になれたんだろうか？ホワイトスネイクは違うけどねイギリスなのに、あれは、物真似？んー懐メロ？歌は上手いと思うけど。いやサウンドの中での歌録り？は上手いと思うよ。ただロバートプラントをバカにしたようなビデオは頂けなかった。ディープパープル出身なのに終わったな！あとは芸人になるのかな？と思ってました可哀想なHUGOのように。本当にバカにして作ったんならおもしろかったけどそうじゃないみたい。そこまでの人だったのかー。今度ちゃんとバブル-ホワイトスネイクを聴いてみよう。そうしたらディープ・パープルも聴かなきゃ。バーン、高校生の頃すきだったよ。でもグレン・ヒューズの方が、好きなんだけど・・・あー古くさい話しばかりだな今日は。トミー・ボーリンを聴いてお終いにしよう。でもそうなるとジェシの方に行くのか？






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